犬の避妊手術
(手術中画像も含まれています。不安な方はご覧にならないようにしてください)本日、避妊手術実施予定のサラちゃんです。
当院と連携している動物愛護団体「ドッグレスキュークラブ東京(リンクしています)」の依頼手術です。このときはまだ里親募集中です。
当院では全身麻酔はガス吸入麻酔を中心にした麻酔です。 麻酔中は点滴や麻酔中の緊急事態に備え、留置針を挿入しています(左手)
また呼吸が止まっても大丈夫なように気管チューブを挿入しています(口内のチューブ)
さらに麻酔中の動物の状態を把握するために各種モニターを装着しています(舌についているのは血液中の酸素濃度モニター装置)
手術で切開するのは「おへそ」の下、数cmです。 傷の大きさは肥満度や犬種によって異なります。
手術部位は毛を刈り、雑菌が入らないように消毒液でよく消毒します
メスで切開したところです。
切ったところから細長い子宮を引き上げます。
卵巣のはじっこを糸で結び切り離します。
反対側の卵巣と子宮も同じように切り離します。
摘出された子宮と卵巣です。
犬は多産なので、子宮はY字状に左右に細長く分かれています。
「おなか」は筋肉の膜、皮下組織、皮膚と3層に縫っていきます。
縫合終了です。
サラちゃんの術後写真が無くてすいません。別の子です。 当院では術後は写真のような「白いかっぽう着」みたいな服を着せています。
これで手術した傷を舐めたり、糸を自分でとっちゃったりすることがないようにしています。
通常、7〜14日で抜糸しています。
希望があれば男の子と同じように糸をいじられないようにする「埋没縫合」にもできます。