犬の去勢手術

(手術中画像も含まれています。不安な方はご覧にならないようにしてください)
本日、去勢手術実施予定のカールくんです。
当院と連携している動物愛護団体「ドッグレスキュークラブ東京(リンクしています)」の依頼手術です。このときはまだ里親募集中です。


当院では全身麻酔はガス吸入麻酔を中心にした麻酔です。 麻酔中は点滴や麻酔中の緊急事態に備え、留置針を挿入しています(左手)
また呼吸が止まっても大丈夫なように気管チューブを挿入しています(口内のチューブ)
さらに麻酔中の動物の状態を把握するために各種モニターを装着しています(舌についているのは血液中の酸素濃度モニター装置)


手術部位は毛を刈り、雑菌が入らないように消毒液でよく消毒します


手術で切るのは「たまたま袋」の少し前です。


切ったところから精巣を取り出します。
それから精巣に伸びる血管を糸でくくります
(当院では、後で余計な炎症反応がなるべく起こらない様に溶ける糸を使っています)


血管を切って精巣をとってしまいます。
反対側の精巣も同じようにとってしまいます。


皮下組織と皮膚をぬっておしまいです。
今回は飼い主様の希望で、術後にエリザベスカラーと抜糸のいらない埋没式縫合法です。
糸が表面にでません
これならワンちゃんが舐めて抜糸しちゃう心配もありませんし、わずらわしいエリザベスカラーも不要ですね!



お目覚め直後のカールくん。まだぼんやりですね。
当院では、犬の去勢手術の場合、手術時間は10〜15分くらいです。
手早くやってあげた方が麻酔の覚めもいいので、ワンちゃんへの負担も少ないと思います。
当院では麻酔の覚めが通常通りならば、去勢と避妊手術は日帰り手術にしています
(もちろん飼い主さまの希望があれば一晩泊めています。料金は一緒です)。
早くおうちに帰った方が動物たちの精神的な負担が少なく手術からの回復も早いように思います♪
早く里親さんのところに行けるといいね!